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京の季節の味

季節だより

◆ 「芋」について

「猛暑」ということばがぴったりの夏でした。体温なみの気温と、いつもとは違うコースをとる台風、局所的な大雨、地震と次から次へとくる天災は地球温暖化のせいなのでしょうか。私の職場でも、例年だともっとクーラーがきいているはずなのに暑いと思う毎日でした。家電製品の売上は上がったと聞きますが、反対に、農作物の被害が心配されます。もう、地震も大雨もこないでと願うばかりです。天災の時の作物といえば、一番に頭にうかぶのが、さつまいもです。芋について調べてみました。

さつまいもの原産は中央アメリカ。メキシコでは、紀元前三千年以上前から栽培され、又、ポリネシアからオセアニア、ニューギニアなどでも、有史以前から栽培されていたことが、判明しています。それが、コロンブスの新大陸発見によってスペインに伝わり、ヨーロッパから中国をへて沖縄へ、そして、薩摩(鹿児島県)をへて日本全体に広まったようです。それで「さつまいも」と呼ばれるようになりました。
今、テレビでは、「新撰組」のドラマが放映されていますが、薩摩藩は、さつまいもという食糧をえたことで、より多くの士族人口を養うことができ、そのことが、のちに明治維新をおこす原動力ともなったようです。世界中をクルット回って伝わってきた「さつまいも」が、「日本の歴史を変えた?」とは言い過ぎかもしれませんが、食べ物のパワーのすごさかと感じます。飢饉の時にそして食糧難の時に活躍したさつまいもですが、幕末になると焼き芋がおやつとして定着、焼き芋屋があったそうです。現在でも、子供のおやつとしておすすめな焼き芋が江戸時代からあったとは意外な気がしました。

又、秋の行事と言えば「お月見」ですが、現在の九月、旧暦の八月十五日を「芋名月」といい、ジャガイモやサツマイモでなく里芋を供えます。神前に供える白団子のピラミッドも里芋が原型とする説もあります。里芋が、民衆の糧だったころの恩義を忘れぬためとも言われています。
里芋の名前の由来ですが、山野に自生していた山芋に対し、里で栽培されたので名づけられたという説もあります。原産地はインドマレーシア・インドネシアなどの熱帯アジアで、それが、中国や日本・ミクロネシア・ポリネシアなどの「太平洋の島々」に伝わりました。

「イモ・タコ・ナンキン」という女性の好きな食べ物をさすことばがありますが、イモは、もともと里芋をさすようです。里芋は、日本でもっとも古くから食用にされた食物らしく多くの年中行事のも使われますし、古い書物にもよくでてくるようです。棒だらと煮た「いもぼう」は、京都の名物のひとつですね。里芋の茎のずいきも食用にされますが、北野天満宮に「芋?(ずいき)祭」があります。昔、西ノ京に住んでいた北野の社家人が五穀豊穣のお礼参りに 神前にお供えしたのが起こりと言われています。どちらかというと京都には、さつまいもより、里芋の方があうのかもしれません。食べ物に旬がなくなってきて、一年中手に入るようになりましたが、店頭にさつまいもがたくさん並びだしたら、「秋を感じる」これも食育のひとつではないでしょうか。食べることは、楽しいことです。みんなで集まって食べることは、より楽しいことです。新聞やテレビでは、事件や戦争などの悲しいニュースがのらない日はありませんが、一人でも多くの人が笑顔で食卓を囲めることを願っています。

奥 泰子

資料
世界の食材探検術 吉村作治
大江戸美味草紙 杉浦日向子
これはタダモノでない芋よ 大路和子

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