多くの人々の願い「長寿と健康」を私たちは食の面からサポートします。

京の季節の味

季節だより

◆ 「行事食を伝えよう」

古来、私たち日本人の食事は「晴」と「褻」に分けて営まれていました。「晴」は物日、旗日、節句などと呼ばれ、普段の仕事を休んでお祝いする年中行事や、人生の節目、節目における儀式を指します。そして、これらの行事の際には、必ず普段とは異なった特別な食物を供え、食べるという習慣がありました。これが「行事食」と呼ばれるもので、平常の食事内容とは明確に区別されてきたのです。

しかし近年、食生活の多様化・合理化や食生活の変化に伴って、各種行事も簡略化されたり、消滅するなどして「はれ」と「け」の食事内容についても格差がみられなくなっています。このため、日本人の食文化を支えるうえで重要な役割(農作物の豊作や人の健やかな成長・健康・長寿を祈る等)を果たしてきた「行事食」を、それぞれの家庭や施設給食で守り伝えていくことが、求められているのです。

保育所では、食育を推進するためにも、昔から伝承されてきた各種行事食を「食事だより」で知らせたり、給食献立にも取り入れています。

一月はとりわけ行事が多い月で、新年は「おせち料理」や「お雑煮」を食べて祝います。「七草がゆ」「鏡開き」「どんど焼き」「小正月」と続きます。なんといっても正月は年の始めにあたり、年神様を迎えてその年の五穀豊穣と一族の繁栄、家族の健康を祈願し感謝する気持ちや、食べることに込められた祈りを通し、子ども達に「行事食の意義」を伝えていくのです。親から子へ、子から孫へ、人から人へと日本文化伝承を受け継ぎ「食事をつくること」「一緒に食べて祝うこと」の尊さを再確認してもらうことも伝えます。

正月の祝いに欠かせない「祝い肴と餅」を揃えれば、最低限の正月の祝いが出来るといわれています。逆にどんなに贅沢な料理を揃えても、祝い肴がないと正月の祝い膳が整ったと言えない所以です。この祝い肴三種が雑煮同様、関東風と関西風があったのには、この年にして初めて知り驚いたようなことでした。子孫繁栄を願って食べられた数の子・黒には魔よけの力があるとされ、まめにはたらくき、健康に暮らせることを願って食べられた黒豆は一緒ですが、残る一つ関東では田づくりで、関西風はたたきごぼうが食べられたようでした。

今は、このお節料理も、ホテルやデバート、コンビニまでが予約販売される時代となりました。高級材料にこだわり、ずいぶん高価なセットも完売状況の昨今です。高級料亭の味で値段も驚くほどの高値、きっと美味しいことでしょう。機会があれば食べてみたく思っています・・・・。ちなみに我が家は今年も手づくりのお節でお祝いしました。

お正月休みが終わり子ども達に「おせち料理食べた?」と聞くと、核家族の家庭ではほとんど作られないようでした。「おばあちゃんところにあったよ」「おじいちゃんが食べていた」と答えていました。若い両親も食べないから、子ども達にも進めないのだろう。この子ども達が大きくなったころには、もう家庭で作られることはないでしょう。

一月七日は七草です。この日は保育所でも「七草がゆ」を炊きます。「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」とセットになった七草を買い求めます。七草を展示して、草に触れさせます。四・五歳児対象に「七草がゆ」を食べる習わしがある話もします。とてもむつかしい七草の名前をすぐ覚えてします柔軟な頭の子ども達、この青菜入りの「七草がゆ」を喜ばない子ども、「かゆ」を食べる意味を理解し、保育所で食べた貴重な体験を大切にしてくれるものと思います。

このようなことから、各種行事の由来・意義等含め、また食事に変化と楽しみや期待感をもたらし、昔から伝承された食文化を後世の人々に残すためにも、食に携わる私達が中心となって、家庭や地域に向け進める必要があるのではないでしょうか。

佐井 かよ子

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